山崎さんが安倍晴明、染谷さんが源博雅を演じた映画「陰陽師0」。演出を手掛けた佐藤嗣麻子監督は山崎貴監督の妻で学生時代から一緒に映画作りやVFXを学んできた一流のクリエイター。完成した映画を一緒に見たそうで、ケンカをするから絶対に感想は言わない約束をしているが「おもしろかった」と言われたそうだ。VFXを手掛けたのは先月、「ゴジラ-1.0」でアメリカ・アカデミー賞視覚効果賞を受賞した白組。GREAT POINTは“心情を花で表現する佐藤監督のVFX演出”。素直に気持ちを伝えられずにいた、奈緒さん演じる姫と博雅。そんな2人がお互いを思い抱き合うシーン。撮影現場は黒い柱と黒い壁に囲まれた無機質な空間で、ここにVFXが加わると姫の言葉や感情に合わせて柱や琴に徐々に芽吹いていく草木やバラ。2人のわだかまりがとけ、愛情が芽生える姫の心情の変化を満開のバラで表現している。実際の現場ではライティングが変わっていくだけだそうだ。VFXで表現した花ひとつひつにも監督のこだわりがあり、ガーデニングを習ったり、平安時代にもコウシンバラというバラがあったことからバラがを使ったそうで、時代背景をよりリアルに描くため当時の草花を研究した。またアクションシーンではさらに感情の変化にもこだわったVFXに、染谷さんは「映像として豪華ってだけではなく心が動かされるものがある、自分の中では新しかった」、山崎さんは「監督の愛が詰まってる、VFXもそうじゃないとこも全部。映像を見て興奮しました」などと話した。映画は来週金曜公開。