2023年12月6日に東京オペラシティコンサートホールで映画「屋根裏のラジャー」のシネマコンサートが開催された。指揮は栗田博文、演奏は神奈川フィルハーモニー管弦楽団が務めた。映画は少女アマンダが生んだイマジナリ(想像の友だち)のラジャーがイマジナリの世界で大冒険を繰り広げるストーリー。ラジャーは寺田心が演じた。声変わりのタイミングがラジャーの成長と重なったという。アマンダは鈴木梨央、アマンダの母・リジーは安藤サクラ、ラジャーが街で出会う少女・エミリは仲里依紗、怪しげな猫・ジンザンは山田孝之、謎の男ミスター・バンティングはイッセー尾形が演じた。世界150の国と地域で公開された「メアリと魔女の花」を手がけたスタジオポノックが制作。西村義明プロデューサーは2002年にスタジオジブリに入社し、「かぐや姫の物語」や「思い出のマーニー」をプロデュースした。この2作品は米国アカデミー賞にノミネートされた。スタジオジブリといえば宮崎駿監督と高畑勲監督の2人が有名だが、「百部屋」と書かれた個室があった。この部屋の主である百瀬義行は数々のジブリ作品を担当してきた日本屈指のアニメーター。西村は百瀬の能力を生かしたアニメ映画を作りたいと思っていて、ようやく実現できたという。百瀬が監督を務めた「屋根裏のラジャー」は人物・背景を手描きしている。さらにフランスの会社が持っていた最新技術を活用したという。
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