那覇市では若い世代に終活を身近に感じてもらおうというスナックが登場した。お酒を飲んで死について気軽に語り合うために店をオープンした村田ますみさんは、東京都出身だが20代の頃、母親が急性リンパ性白血病で倒れ、死んだら海にまいてほしいという願いを家族でよく訪れた沖縄の海で叶えた。散骨を機に死と向き合えるようになった村田さんは散骨の会社を立ち上げた。村田さんは、幸せな人生は人とのつながりという要素が大きい、カウンターは知らない人が仲良くなるきっかけを作れると語った。また棺に入る入棺体験も行っており、この日体験した男性は、亡くなったら自分の思い出話をしてほしいという気持ちになったと話した。客には自分の理想の最期を書いてもらっている。他の人の考えを見て自分の人生を見つめ直す人も。村田さんは、死について考えるのは毎日をどう生きるかを考えることなので、残された自分の人生をどういう風にしたいかもう一度考え直してみると語った。