太陽フレアは太陽の中で特に磁場の力が強くそのエネルギーがたまって解放されるとき爆発が起きる。最も大きいクラスの太陽フレアが72時間以内に7回発生。観測史上初めてのこと。太陽フレアが起きると強力な電磁波や放射線などが発生。地球に到達すると電離圏が大きく乱れるため通信障害が起こりやすくなる。人工衛星との通信でも遅れなどが生まれGPSなどの誤差が出やすくなる。今年1月の能登半島地震の際に活用された米国スペースXの衛星通信サービス、スターリンク。スターリンクは宇宙に打ち上げられた数千基の小型衛星で成り立っているが2年前の打ち上げでは太陽フレアが原因で49基中40基が大気圏に落下した。太陽フレアなどによる経済損失は最悪の場合、世界中でおよそ650億ドル日本円で10兆円以上になるとの試算もある。衛星通信を手がけるスカパーJSATグループでは、上空3万6000kmの軌道で17基の静止衛星を運用。海や空の上でも通信を提供しているほか災害時の迅速な救助や支援にも活用されている。衛星本体は放電による故障を防ぐ作りに、また放射線の影響による誤作動をソフトウエアで検知し予備機に切り替える対策などをしている。
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URL: http://www.nict.go.jp/
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