NHKの前身の1つ「東京放送局」は、100年前の1925年3月1日から東京・芝浦の東京高等工芸学校の仮のスタジオで試験放送を開始。その後、国の検査を経て、3月22日に初めてのラジオ放送が始まった。第一声は放送局のコールサインを伝えるものだった。当時、契約者数はおよそ3500人、聴取料は1か月1円で、多くは鉱石ラジオで聞いたとされていて、NHKは後に、放送が始まった3月22日を「放送記念日」と定めている。そして、同じ年の7月12日、東京放送局は東京の愛宕山に局舎を完成させ、1日およそ8時間の本放送が始まる。その後、ラジオ劇や子ども番組、英語講座などが始まって、ラジオは一般家庭に広がっていった。