ながら運転があさって施行される改正道路交通法では禁止され、新たに罰則が設けられた。具体的には、携帯電話を使用しながら自転車を運転して事故を起こすなどの危険を生じさせた場合、1年以下の懲役、または30万円以下の罰金、危険を生じさせなくても携帯電話を手に持ちながら通話や画面を注視した場合、6か月以下の懲役または10万円以下の罰金が科されることになる。こうしたながら運転をしているときに、運転する人に何が起きているのか。ながら運転の危険性に詳しい大学教授が危険性を検証する実験を行った。実験では視線がどこに向いているのか測定できる機器をつけた学生が自転車に乗り、通常の運転の場合と、ながら運転をした場合で人の認識にどのような違いが出るか調べる。実験映像を分析したところ、通常の運転では歩行者に視線が向いていた目視時間の合計が、12.8秒から14.8秒だったのに対し、ながら運転では最も長かったケースでも6.4秒と半分ほどだった。参加した学生は危険性を再認識した。小塚一宏名誉教授は、視野に入った歩行者・車に視線が移動し脳で認識されるかが一番重要、自分が被害者になるケースと加害者になるケース両方あるので十分気をつけてほしいと語った。
住所: 愛知県蒲郡市西迫町馬乗50-2
URL: http://www.aut.ac.jp/
URL: http://www.aut.ac.jp/