今月23日の慰霊の日を前に、糸満市の「平和の礎」に沖縄戦などで命を落とした181人の名前が刻まれた刻銘板が新たに設置された。沖縄戦最後の激戦地、糸満市摩文仁の平和祈念公園にある平和の礎には沖縄戦などで犠牲になった24万人を超える人たちの名前が刻まれている。きょうはこの1年で新たに申告があった戦没者の名前が刻まれた刻銘板を設置する作業が行われ、作業員たちが小型のクレーンなどを使って板を持ち上げ、丁寧に取り付けていた。県によると追加された人たちの内訳は県出身者が24人県外出身者が157人となっている。県外出身者の中には沖縄へ向かう途中でアメリカ軍に撃沈された旧日本軍の戦艦大和や軍に徴用された船の乗組員などが含まれているという。追加された刻名版は合計3枚で、平和の礎に名前が刻まれた人は24万2225人となった。県平和地域外交推進課・和仁屋浩次さんは「平和の礎の取り組みを通じて平和を希求する沖縄の心を国内外に発信していきたい」などと話した。