中国が愛国教育基地に指定する博物館は台湾と中国大陸の歴史的な繋がりを強調。中国と台湾の間で交わされた手紙や氷河期まで遡って中国大陸と台湾が陸続きだったと強調する映像も見られ習近平国家主席の演説も繰り返し流されているという。習近平指導部が中国よりの若者を増やそうと力を入れているのが台湾からの学生の受け入れだった。中国で学ぶ1万人以上の学生は大学側が入学に必要な学力基準を引き下げたり政府が奨学金を支給したりなど優遇策を取っている。一部の大学では台湾の学生を対象に思想を確認するようなアンケートも行われ自分は台湾人か中国の台湾人かなどを調査していた。調査を受けた学生はその後の生活や学業への影響を心配し、率直に答える事は難しかったという。中国側の狙いについて台湾の専門家は「中国で学ぶには正しい政治的立場が求められる事を台湾の若者に認識させようとしている」などと話している。取材に応じた台湾の学生は中国の大学から台湾に戻る費用を一部負担するので投票に行くよう言われた人もいると話している。今回の選挙の結果は中国と台湾の若い世代の交流の行方も作用する事になるという。