本日のゲストは吉田羊さん。着物姿で登場した。現在放送中の「不適切にもほどがある！」ではコミカルな役を演じ、「大河ドラマ 光る君へ」では雅な平安貴族を演じる。共演する柄本佑さんは、吉田さんが姉御肌だと語る。一方、プライベートではおちゃめな一面があり、毎年クリスマスにコスプレし、誕生日にはパイ投げをした。着物好きがこうじてフォトエッセイで和洋折衷コーディネートを披露している。
吉田羊さんは、「不適切にもほどがある！」と「大河ドラマ 光る君へ」両方の視聴者からは、令和から平安時代まで忙しいなと言われると話した。舞台の世界に入ってからは、誕生日は応援してくれる方への感謝の日として、ファンに喜んでもらえるなにかを動画にしてアップしている。今年は成田山で豆まきする動画をアップした。吉田さんの本日の衣装はペイズリー柄の緑色の着物。帯はインドのサリー生地を使用している。友達とご飯を食べる時や舞台を観に行くときに着物を着ている。スタジオにはつけ襟など着物にあわせる小物を用意。洋服も着物も時代を合わせると違和感がなくなるという。着物で人に会うと、自分に会うためにこんなに大変な思いをして着てきてくれたと喜んでくれるそうで、わかりやすく相手に愛情を伝えられるツールだと吉田さんは考えている。
番組は滝藤賢一さんを取材し、吉田さんについて聞いた。滝藤さんは、ああいうふうに着ている人は吉田さんしか知らないとし、「着物って日本の文化、昔からあるもの。現代のものと組み合わせて楽しんでいるのはすてきなことだと思うし、僕にとっても刺激的なこと」などと話した。また、冷え性の滝藤さんに吉田さんが靴型の湯たんぽを教えてくれたという。2人の初共演は15年前。互いに若い頃から売れていたわけでなく、小さい役を積み重ねてきたため、滝藤さんにとって吉田さんはどこか意識する存在だった。ライバルでもあり尊敬すべき先輩とのこと。一方、吉田さんは滝藤さんを同士のような戦友のような間隔で見ていたとした。また、吉田さんは滝藤さんが毎回現場に来る時の私服が楽しみでしょうがなかったと明かした。
吉田さん出演の「大河ドラマ 光る君へ」への反響も大きい。吉田さんが演じるのは道長の姉。権力争いに巻き込まれながらも、貴族として天皇の母として強く生き抜く。今回のドラマは華やかな着物も魅力。十二単は12キロの重さだった。長袴で方向転換するたびに着物を直すのに苦労している。平安時代は大河ドラマで描かれた中で最も古い時代で、だからこそ想像の翼が広がるとのこと。段田安則さんは演じているときは「くそ」と思う役だが、カメラが回っていないとお茶目な方だという。弟を演じる柄本佑さんと姉弟2人のシーンは楽しんで撮影に臨んだそう。柄本さんは、姉弟2人のシーンは芝居として段を上がらず平場でやっていく感じだと語った。撮影の合間も姉弟みたいに過ごしている。一方、吉田さんは柄本さんには嘘をつけないと感じている。ドラマでは吉田さんが10代から演じている。
吉田さんは5人きょうだいの末っ子。きょうだい仲はいいそうで、長女は地元福岡でレポーターをしていた。両親が甘やかしてくれたため、きょうだいは厳しかったという。小さい頃から唯一褒められたことがお芝居だったため、お芝居の道に進んだ。中学1年までおままごとがやめられなかった。吉田さんは小劇場の出身。周りは下積みと言ってくれるが、自身は好きでやり続けた結果10年経っていた。当時、チケットを手売りしていた。視聴者からは、着物について質問があり、ルールは守りつつカジュアルな普段着の着物であれば本当に自分の好きを追及していいと思うと答えた。