マイナ救急について。これまで救急搬送の際は隊員が名前などを聞いていたが、きのうから端末でマイナ保険証を読み取ると病歴や薬の処方歴などを確認することが出来るようになった。救急搬送は年々増加しており、去年1年間の搬送者数は過去最多の676万人となった。マイナ救急は意識不明の場合や通報者が動揺している場合でも、病歴や飲んでいる薬を正確に伝えられることで搬送先の病院の選定や適切な医療行為の実施に役立つことが期待される。利便性がある一方、課題もある。去年行われたマイナ救急の実証事業の期間中、救急搬送されたのは15万9492人で、このうちマイナ救急を活用したのは全体の約7%だった。デジタル庁が行ったアンケートでは約3割がマイナンバーカードを持ち歩いていないという結果となっている。総務省によると救急隊員が閲覧出来るのは氏名や医療情報だけで、納税や年金の履歴などは閲覧不可としている。