2011年に福島第一原発事故が発生。除染土を最終処分するために、国は放射性物質の濃度が低い土の再生利用をまず進めようとしているが、なかなか進まない状況。再生利用とは放射性物質の濃度が低い土を人体に影響がないように対策し公共工事などで活用する事業。福島県内の中間貯蔵施設で一時保管されている除染土のうち4分の3は再生利用ができる土。中間貯蔵施設に除染土の搬入が始まったのは2015年。翌年から再生利用の具体的方針が示された。2022年、国は埼玉県所沢市や新宿御苑で再生利用実証事業を行おうとしたが、地域住民の反対もあり進まずにいる。去年、首相官邸や中央省庁で再生利用を行ったが、計68立方メートルとわずか。2045年3月までに福島県外で最終処分を実現し、住民が帰還することを目指しているが、再生利用より高いハードルがある。最終処分の実現には社会的な理解が欠かせないが現状では厳しさを増している。
