政治資金パーティーの還流分不記載の調査結果について、安倍派の不記載は少なくとも20年以上前からだとされ、野党はその当時会長だった森喜朗氏の承知を要求しているが、森氏は2012年に国会議員を引退しているため、所属議員を対象とした政倫審には呼ぶことができないので、野党は国会議員でなくても招致することができる参考人招致や証人喚問を要求している。こういった声があがる中、岸田総理は26日の衆議院予算委員会で、「調査の中で森元総理の具体的な関与を指摘する発言はなかった」とし、森氏からの追加聴取は必要ないとの立場を示した。角谷さんは野党の狙いについて、「政治とカネの問題が発覚する前までは、森氏というのは政界の中にものすごく影響力がある。森氏の意向を総理から一般議員まで、自民党内では顔色をうかがうような、それだけの力があった。野党は、長い権力を持っていた森氏を聞けば、このことはわかるんじゃないかという発想。現職でないことを考えると、名前を出しておくことでハードルを上げて森氏に話を聞かないと解決しないという状況を作っている。自民党が折れないとなかなか前には進まない。」などと解説した。