終盤国会最大の焦点「政治資金規正法」の改正に向けた各党の案が出揃い、午後から衆議院の特別委員会で審議が始まる。国会記者会館から中継。来月23日の会期末を踏まえ自民党は改正案の今月中の衆議院通過を目指しているが、各党の主張の違いは大きく、ゴールの見通しが立たない中での審議スタートとなる。国会では午前9時ごろ、日本維新の会が独自の改正案を衆議院に提出した。自民党案や他の野党の案とともに午後の政治改革特別委員会で趣旨説明が行われる。ただ現在20万円超となっているパーティー券の購入者の公開基準の引き下げをとってみても、自民党の10万円の他、5万円、パーティーそのものの禁止と各党の案には大きな隔たりがある。立憲民主党・安住国対委員長は「我々としても一切自民党の側にすり寄ったり妥協するということはない」とコメント。審議は連日行われるが、自民党内にはこの国会での成立に向け「もう修正に応じるしかない」と妥協の可能性を示す幹部がいる一方、「これ以上は譲れない」と強硬な幹部もいて、着地点は見えていない。参議院では午後1時からの予算委員会で立憲民主党の辻元議員らが岸田総理大臣に見解をただす見通しで、改正案審議の前哨戦となりそう。