福井県内の海水浴場には3年前から野生のイルカが現れるようになり、海水浴客がかまれる被害が相次いでいて、警察によると去年、イルカにかまれてけがをした人は敦賀市を中心に計20人にのぼった。こうしたなか、福井県と敦賀市は来年度、敦賀市内にある12か所の海水浴場の開設者を対象にイルカ対策にかかる費用を補助する方針を決めた。具体的には、監視員の増員にかかる人件費や水中でイルカが嫌がる音を出して追い払う道具の購入費などを補助することを想定していて、補助額は、県と敦賀市が半額ずつ負担するという。県と敦賀市は必要な費用としてそれぞれ350万円余を新年度の当初予算案に盛り込む方針。