敦賀原発2号機は原子炉建屋の真下を断層が走っていて、近くには活断層もある。原発の規制基準では活断層の上に安全上重要な設備を設置することを認めていないため、この断層が活断層に引きずられて動く可能性があると原発を再稼働できなくなる。2015年には原子力規制委員会が設置した専門家会議がこの断層が将来動く可能性があるとする評価を示したが、事業者の日本原子力発電は評価を受け入れず再稼働の前提となる審査を申請した。しかし、日本原電が提出した資料を無断で書き換えるなどの問題が相次いで発覚し、審査が繰り返し中断される異例の事態に。去年、規制委員会は「最後の判断」として今後、申請内容の修正は認めないことを前提に審査を再開した。日本原電は“原子炉建屋真下の断層が将来動く可能性はない”とする主張を続けてきたが、審査を行う原子力規制庁は科学的根拠が乏しいなどと指摘している。規制庁はきょう午後に開く審査会合で結論を示す見通しで、日本原電側から新たな証拠などが示されないかぎり主張が認められない公算が大きくなっている。最終的に規制委員会が再稼働を認めない判断をすれば2012年の発足後初めてとなり、敦賀原発2号機は廃炉になる可能性もあり注目される。原子力規制委・山中委員長のコメント。
住所: 福井県敦賀市本町2-9-16
URL: http://www.japc.co.jp/plant/tsuruga/dai2top.html
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