SNSに相次いで投稿された学校閉鎖をなげく声。その原因となっているのが新型コロナウイルスとインフルエンザのW流行。日本学校保健会によると新型コロナウイルスやインフルエンザによる学級閉鎖の数は今月1日に249クラスだったのが昨日の段階で1471クラスにまで増加。都内のクリニックでは新学期が始まってからインフルエンザの患者が急増。修学旅行中に体調を崩したという高校生はインフルエンザだった。厚生労働省によると全国のインフルエンザの感染者数は今月3日までの1週間で1医療機関あたり2.56人。5月からの推移を見ても感染者数が減らず、最近になってさらに増加していることが分かる。そのインフルエンザ以上に感染者が増えているのが新型コロナウイルス。今月3日までの1週間に報告された感染者数は全国で10万1289人。今年5月に5類に引き下げられて以降最多になっている。中でも感染の主流となりつつあるのがオミクロン株の新たな系統「EG.5」、通称「エリス」。東京・品川区にある昭和大学病院ではコロナ病床12床に対し54人が入院。そのうち約半数がエリスだという。W流行の影響は町の薬局にも。咳止めや喉の痛みを和らげる薬などが品薄に。新たに発注しても店に届かない状況が続いているという。新型コロナとインフルエンザの流行をさらに加速させる懸念があるのがこの時期大きくなる気温差。東京の今後1週間の気温を見ると日中は真夏日となるところが多いものの最低気温は25度に届かず、気温差が10度近くになる日が続く。専門家によると空調や衣服で気温差を小さくするよう調節することや、軽い運動や入浴で自律神経を整えることが有効だという。