自民党総裁選の候補者同士が不信感を抱くような事態。発端は裏金事件を受けて打ち出したカネのかからない総裁選だった。自民党の選挙管理委員会は先月から総裁選の選挙運動で文書の郵送などを控えるよう呼びかけていた。ところが、高市氏の政策をアピールするリーフレットが全国の自民党員ら30万人以上に次々と届いているという。高市のリーフレットを受け取った党員がふだんから自分が支援している地元の議員は高市を応援していると勘違いし、高市に投票する例があるという。こうした誤解に基づく高市氏への投票が相次いでいるという不満は、林官房長官の陣営からも出ている。この事態を受け、自民党の選管は党員に向けて注意喚起する異例の声明を発表。高市氏は事態の鎮静化に努める一方、陣営の議員は「他の陣営でもリーフレットを送付していた」などと反発。