数々のパワハラ、おねだり疑惑が指摘されてきた兵庫・斎藤知事の問題。きょう初日を迎えた兵庫県議会で、斎藤元彦知事への不信任決議案が提出された。今朝は、斎藤知事に辞職を迫る横断幕を掲げた人たちもいた。兵庫県議会では補正予算などの審議を行った後、各会派共同で不信任案を提出、きょうの午後7時ごろに不信任案が可決される可能性がある。全会一致と見られる斎藤知事への不信任案、斎藤知事の今後の選択肢として(1)10日以内の議会の解散、その後県議会選挙を行い、さらにその後不信任となると知事選挙が行われる。この場合合計34億円の費用がかかることが予想される。(2)10日以内の辞職、これは知事選だけとなるので、18億ほどの費用となる。(3)離職・解散市内場合→失職となる。この場合も知事選挙が行われ、斎藤知事は立候補が可能。ただ相当な支持を得ることが求められる。(4)解散と辞職を両方行うというもの、これは別々に選挙をするより費用は抑えられる。総務省によると統計を取り始めてから県知事に対して不信任案が可決されたケースは4例。4例とも辞職か失職を選んでいて、議会を解散した知事は1人もいない。きょうのポイント:“知事の選択肢”かかるお金は?■斎藤知事への追及が始まってから、県政にも影響が出ている。兵庫県庁への抗議の電話が1日200件のペースで来ることから、担当部署の人員増加を余儀なくされた。知事が行う予定だった子育て支援施設の視察は、知事への脅迫電話で訪問中止に。特殊詐欺対策イベントは現場が混乱する可能性があることから、施設側から出席しないよう打診された。斎藤知事の不信任案は全会一致可決の見込み、この判断を受けて斎藤知事はどういった決断を下すのか、今後も情報が入り次第伝えていく。