もうすぐバレンタインデー。バレンタインといえばチョコレート。チョコレートの原料、カカオ豆は今、価格が上がっている。都内の百貨店で行われているチョコレートのイベント会場にやって来た。バレンタインデーに向けて先月から設けられている特設会場。カカオ豆の高騰や円安の影響で商品の価格は例年に比べて10%から15%程度高くなっているという。そうした中、品ぞろえに変化が、ほかにも焼き菓子などカカオの使用量を抑えながらチョコ感を楽しんでもらえるお菓子の取り扱い量を増やした。高騰が続くカカオ豆。主な原因は不作。世界有数の生産地、西アフリカ・ガーナのカカオ農場では去年5月、乾燥と暑さで多くの実が十分に育たず、黒ずんだ状態となっていた。供給不足が懸念されカカオ豆の先物価格は去年4月の時点で前年の4倍以上の水準に。その後、下がったが最近もまた高値となっている。東京・渋谷区にあるチョコレート専門店では生産者から直接仕入れたカカオ豆と砂糖だけで作ったチョコレートを売りにしている。そのため、少しでもコストを抑えられるよう努力を続けている。1つは調達の工夫。カカオ豆をまとめて輸入することで輸送にかかるコストを下げている。さらに一般的には廃棄されるカカオ豆の殻の部分も余すことなく使う新たなチョコレートの製法を開発した。頑張った自分へのご褒美としてそんなに値段のことは気にしないで買いるという方もいらっしゃいるがお店側としては頭が痛いところ。カカオ豆がことしに入ってから高値となっている背景については生産国などで作る国際カカオ機関では供給不足が続いていることを挙げている。生産地の高温乾燥などがさらに悪影響を及ぼす可能性があり価格の高止まりの要因になっていると分析している。