東京・品川区で街歩きをしながらフィルムカメラで撮影するイベント。講師としてカメラマン・鈴木啓太さんも同行。8年前から月1回ほど開催されており、最近は若い参加者も増えているという。参加者の1人は「フィルムカメラは枚数に限りがあるので”ここで一発で決めたい”となる。撮影に失敗してもそれを楽しめるのが魅力でデジタルでは絶対経験できない」などと話した。横浜市西区にあるカメラ店では200種類以上のフィルムが並び、中古のフィルムカメラも扱っている。創業約80年でかつてはフィルムの販売・現像を行っていたが、デジタル化の波を受けて一度はやめたという。しかし、需要の高まりを感じて約10年前にフィルム現像を再開。今では若い利用者が増えて学生割引の利用数は約3年で倍増しているという。去年からはフィルムカメラの修理サービスも始めた。修理職人の佐野憲史さんは「壊れていたものが段々動いていく様はたまらない」などと話した。さらにあるカメラメーカーでは21年ぶりに新型のフィルムカメラを発売。開発を企画した鈴木タケオさんはネットで「中古フィルムカメラが使えない」という声を見かけたことがきっかけだったという。鈴木さんらはフィルムカメラの開発は未経験だったが、退職した先輩が残した古い設計図を参考に先輩からも助言を受けながら、約1年半かけて製造にこぎ着けたという。鈴木さんは「歴史を紡いだような気がして嬉しかった。フィルムカメラが世界中に広がっていくと嬉しい」などと話した。