いつの時代も注目されてきた原宿。池田さんは「パワーが消費されていく中で街としての力が弱くなっている」などと語る。隣の渋谷は100年に一度の再開発、新宿は去年、開業した「東急歌舞伎町タワー」が話題になるなどエンタメの街に変貌している。原宿にオープンする「ハラカド」。2023年12月、成功させるため池田さんが訪れたのは高円寺にある「小杉湯」。3代目の平松さんは様々なアイディアで小杉湯に人を集めている。平松さんは大学卒業後、不動産会社やベンチャー企業で勤務してきたが8年前、父に代わり小杉湯を就いだ。銭湯を取り巻く環境は年々、厳しさを増す。平松さんは様々な戦略を打ち出していく。例えば湯上がりの飲み物やアイスの品揃えにこだわった。12月下旬、音響効果抜群の銭湯はコンサートにうってつけ、またダンスやお笑いライブの会場として貸し出している。2024年元旦、初風呂を待ちわびる人々で溢れていた。8年間で売り上げは約2倍になった。高円寺で人気を集める「小杉湯」、今度の舞台は原宿。平松さんは両親とともに工事中のハラカドを訪れた。都心の原宿は客層が全く違い、新たな戦略が求められる。視察後、平松さんは町内会に参加。ハラカドを良くするためアイディアを考えている。取り組みを始めたのは池田さん。平松さんは町内会に参加することで生まれたアイディアがある。考えたのは「銭湯飯」。会議後、町中華「紫金飯店」を訪れた。実はハラカドにも出店する。近所の名店のメニューを小杉湯で紹介する。大手日用品メーカー「花王」に新たなアイディアを提案しに来た。平松さんは原宿だからこそできる計画をたてている。そこには入浴グッズとともに家電メーカーから提供された美容家電など新商品の数々が。試し買ってもらおうというのだ。一方、浴室の工事は。