去年1年間の落とし物は2,978万7,068点と、過去最多となった。街の人に落とし物の経験を聞くと「財布」が多く挙げられた。最近増えている落とし物はワイヤレスイヤホンや携帯用扇風機などで、警察庁によると小型の商品を身につける機会が増え、落とし物の増加につながっているとしている。去年、警視庁に届いた落とし物トップ3は、1位が運転免許証などの証明書類、2位がプリペイドカードや定期券などの有価証券類、3位が衣類履物類だった。また、2023年度の現金の落とし物は228億4,568万8,596円と、こちらも過去最多となっている。キャッシュレス決済の普及で現金仕様が減り、財布の中に現金が残ったままとなっていることなどが一因と考えられている。また、去年1年間の動物の落とし物は2万5,535匹で、犬が最も多かった。警察署で一時飼育することになるため、現場は管理に追われているという。今月12日午後5時頃、JR渋谷駅の山手線内回りを降りた乗客から「ヘビのような小動物がいる」と申告があり、その後座席シートの下でヘビが発見された。体長20cmほどのアオダイショウで、怪我人は確認されていないという。これにより、乗客約2700人に影響があり、JR東日本が遺失物として品川警察署に届け出をしている。現在、遺失物としての問い合わせはなく、毒性がないことを確認した上で野生に返す予定だという。警視庁は、公式YouTubeチャンネルで落とし物をしない方法を投稿している。恵さんは「警察官の仕事が増えるから大変ですね。落とし物で世の中が見えて来る気がします」などと話した。