演劇やアートなどの芸術を通して環境問題について考えてもらう“環境芸術”が世界で注目を集めている。新国立劇場バレエ団・プリンシパルの渡邊峻郁と小野絢子が講師を務め、小中学生が参加して“全身で花を表現する”課題に取り組んだ。講師・渡邊は「環境をバレエと当てはめてテーマにすることは新しい試みだと思った」と話す。このワークショップを企画した大学生・鈴木歌恋は履きつぶしたトウシューズを捨てられないことから環境問題に興味を持ったという。トウシューズの大量破棄をせずオブジェやアクセサリーを作って再利用を模索してきた。そうした中、海外で活発に行われている“環境芸術”を知り、自ら企画したいと考えた。鈴木は「ただ“環境問題は難しい”と思考が止まるのではなく、その先を考えられるようになる」と話す。