きょう東京・原宿では、朝から気温が上昇。危険な暑さにもかかわらず、歩くのもままならないほどの大混雑となっていた。新宿ではイベント「SHINJUKU カピバラ夏祭り」が行われ、炎天下で行列が出来ていた。しかし元々南米に生息し暑さに強いカピバラも、扇風機の前で水に浸かったままほとんど動かない。気象庁によると、きょうは全国193地点で35℃以上の猛暑日となり、最も気温が高かった兵庫県豊岡市では39.3℃を記録した。きのう東京では最高気温35.5℃を記録する中、主催者発表で約93万人が来場した「隅田川花火大会」が行われた。午後7時を過ぎても会場付近は気温や湿度が高いままで、うだるような暑さとの戦いが続いていた。人だかりをサーモカメラで見てみると、全体がオレンジや黄色の高温に。熱中症に詳しい三宅康史医師は「人が集まっている所や混み合っている所は、風の通りが悪いのでそこに熱がこもる」などと話した。「人熱れ」とは風通しの悪い密集エリアで人から放出される熱や汗の蒸発、呼気により温度や湿度が上昇してしまうことで、熱中症のリスクが一気に高まるという。会場付近で取材中、熱中症とみられる女性が救急車へ搬送される場面もあった。その後も取材班は5台の救急車に遭遇した。最寄りの浅草駅では、大会終了を待たずに帰宅の列が出来ていた。花火大会が終了し見物客が駅に押し寄せると、混雑が増すにつれ温度と湿度が上昇した。東京消防庁によると、きのう都内では熱中症の疑いで108人が搬送されたという。三宅医師は「水やお茶よりも、スポーツドリンクの方が少し体に水分を保持してくれる。保冷剤を手に持つだけでも有効と言われている」などと話した。