3月は閉店・倒産が多い月ということで、長年愛されてきた店の最後の1日を取材した。東京・葛飾区の新小岩駅前にある新小岩ルミエール商店街に店を構える鮮魚店「うらまつ」は、親子2代で43年続いた人気の鮮魚店。初代店主の浦松明夫さんが87歳と高齢になったこともあり、惜しまれつつも閉店を決意したという。2代目の浦松裕美さんは、お店最後の日に天然インドマグロ90kgを用意した。裕美さんは息子さんに継いでもらうことについては、「無理強いはいけない。人ごとに考え方も違うし時代も違う」などと話した。また裕美さんについて同じ商店街の別の店の店主からは、「商店街になくてはならない太陽のような人」などの声があがった。最終日に用意した90kgのマグロは4時間ほどで完売し、完売後は裕美さんの友人が特注のケーキをプレゼントする様子もみられた。そして午後5時に営業が終了。43年の歴史に幕を降ろした。裕美さんは「皆さんにいろいろ思ってもらってありがとうございました」などと感謝の言葉を口にした。
埼玉県蕨市では居酒屋「たち花」が最後の営業を迎えていた。店主の舘正美さんは35年間にわたり1人で店の料理を担当していた。舘さんは閉店の理由として「1人で切り回ししていくのがキツくなった」などと話した。
埼玉県蕨市では居酒屋「たち花」が最後の営業を迎えていた。店主の舘正美さんは35年間にわたり1人で店の料理を担当していた。舘さんは閉店の理由として「1人で切り回ししていくのがキツくなった」などと話した。