埼玉県新座市に負担増に直面する働くシニアがいる。77歳の蛇沼昭男さんはリサイクルショップの倉庫で買い取った家電をきれいにする仕事をしている。蛇沼さんは年金で月に約20万円ほど、リサイクルショップの仕事で月に約10万円の収入があり、合わせて月に約30万円となる。今後増えていく医療費に不安を感じている。負担増の対象は75歳以上の後期高齢者で一定以上の所得がある人。推定で約310万人に上る。75歳以上の医療費の窓口負担は原則1割だが2022年10月から一定の所得がある人達は2割に引き上げられた。負担が倍増することから暫くの間増加分を3000円までに抑える軽減措置がとられていた。しかし今月1日から外来の窓口負担2割が本格的に始まる。医療費が月に5万円かかる人の場合、これまでは8000円だったが今月からは1万円となり2000円負担増となる。蛇沼さんは仕事について、生活費的な補填もあり自分の趣味的なことに使えると話した。カラオケスナックに行って歌うことが趣味だと話す蛇沼さんは、負担増により趣味がなくなるのは非常に寂しいと話した。