大きな災害時での障害のある人の避難について考える。聴覚障害を持つ松森さんは新潟の実家に息子と帰省中に地震にあったという。古い木造住宅で津波の不安もあったため、息子とともに新潟駅に避難した。当時駅には多くの人が集まり混乱していた。そこで次のような困難に直面したという。駅員やスタッフが喋っていることや音声アナウンスなどを、聴覚障害のために受け取ることが出来なかったため、頼りになった視覚からの情報のみだった。新幹線の改札の近くでは文字情報はなかったが、在来線の改札近くにはホワイトボードが出してあった。文字情報として見ると安心できると松森さんは話す。そんな松森さんが助けられたのは文字起こしアプリだ。音声情報がリアルタイムで文字に変換されるため、松森さんはこれにより自身に関する詳しい情報を入手できたという。このアプリは通常無料で使える時間に制限があるが、今回の災害では制限なく使用できた。今回の震災で障害を持つ人へどうすれば必要な情報を届けられるのかについての課題とヒントが見えた。
住所: 新潟県新潟市中央区花園1-1-1