うっすらと赤紫色に染まった幻想的な夜空、おととい石川県珠洲市で撮影された「オーロラ」。能登地方でオーロラが観測されたのは、2003年以来21年ぶり。北海道でもカーテン状に流れては消える薄紫色の光の筋。天文台には、オーロラをひと目見ようと300人あまりが集まった。世界各地でもオーロラが観測。ドイツなどのヨーロッパの国々や米国、中国などでも観測された。専門家は、「現在太陽は活発な活動が起こる時期に入っています、今回太陽表面で巨大な“太陽フレア”、大爆発が起こったんです」とコメント。情報通信機構によると、日本時間の8日からきょうの朝までに大規模な太陽フレアが9回確認されたという。これにより、地球周辺の磁気が乱される「磁気嵐」が発生。その結果、普段はオーロラを見ることができない比較的緯度の低い地域でも観測されたという。国の研究機関は、数日間は人工衛星やGPSの精度などに影響が出る可能性があるとして、注意を呼びかけている。