斗鬼教授に聞く。1960年代ごろまではエスカレーターは歩かず2列で利用することがほとんどだった。そんな中、先を急ぐ人のために関西の鉄道会社が「歩く人のために左側をあけてください」というアナウンスをするようになったという。これがきっかけで大阪は右に立つようになったそう。だんだんと歩行が広まっていき、それがここ20~30年で当たり前となった。しかし歩いての利用にはリスクもあり、エスカレーターの事故発生件数は15年間で倍増している。事故をなくそうと各地で模索。名古屋市では歩かず利用することが条例で定められている。AIが歩く人を検知して警告音を鳴らすシステムの開発も行われて、実証実験では歩く人が半減したそう。夢洲駅では、エスカレーターを立ち止まって2列で利用してもらえるようにLED照明で足元に光のマークを示している。万博会場のエスカレーターでも立ち止まって利用する人々の姿が。