日本カーバイド工業の年商は487億円、従業員数は3312人。国内に営業所や工場、研究所など6拠点を展開している。カーバイドは生石灰と石灰を高温で反応させてつくる人工的な化合物。カーバイドは水と反応させるとアセチレンガスを発生させる特徴があって、アセチレンガスが街灯の燃料となった。創業当初はランプの燃料を生産。やがてカーバイド由来のプラスチックの原料から屋外広告用シートを製造。現代ではスマホのセラミック基板や医薬品原薬の製造も手掛けている。再帰反射シートはカーバイドからできるアセチレンと塩化水素を反応させることでフィルムに使われる塩化ビニルを開発して作っている。シートの表面を拡大するとプリズムと呼ばれる特殊な形状が。
