トラックドライバーの過酷な労働を緩和する働き方改革。今年4月に残業に対する規制が始まり2か月ほどが経った。ネット通販最大手アマゾンの荷物を配達する宅配ドライバーの男性を取材。男性は会社に所属せず下請けの運送会社と契約する個人ドライバー。この日は118個の荷物はおよそ6時間で配達しなければならない。ドライバーの残業時間を1か月でおよそ80時間までとする働き方改革が4月から始まっている。トラックドライバーは大きく大手運送会社に所属する社員、その下請け会社の社員、そして下請け会社と契約する個人のドライバーに分けられる。男性のような個人ドライバーも働き方改革の対象だが給料は日当でおよそ2万円でどれだけ多く運んでも同じ。男性はアマゾンが開発した配達ドライバー専用のアプリに従って運んでいる。単純計算で1個3分で配るプレッシャーの中では危険な瞬間もある。227個全てを配り終えるまでおよそ12時間の過酷な労働。アマゾンの委託先の下請け会社が作成したとみられる文書にはドライバーの権利が記されていて、始業終業時間の指示はない。時間的拘束を受けない。拘束時間などを決められている男性たちの実際の働き方とは異なる。日本テレビの取材班に対し、アマゾンはデリバリー・サービス・パートナーに責任をもって行っていただいている。適度のプレッシャーを感じないように配慮し、安全な働く環境を整えること。関連法規やAmazonの基準を遵守することを求めていると回答。物流に詳しい専門家はドライバーたちが追い込まれることで商品の扱いが雑になるなど消費者にも影響しかねないと指摘している。