赤坂啓人記者は岐阜出身で、3年前に日本テレビのグループ会社への就職を機に上京。去年2月に地方出身の妻と結婚し、東京・板橋区の賃貸アパートで暮らしていたが、自然豊かな環境で家庭を築く未来を諦めきれず、記者を続けながら暮らせる場所への引っ越しを決意した。見つけた場所は千葉・木更津市。ここに決めたポイントの1つ目は通勤時間。東京湾アクアラインを渡る高速バスを使うと東京駅まで最短40分で、これまでとほとんど変わらないという。2つ目は地価の安さ。東京と同じ広さの2LDKの賃貸アパートは、木更津市だと東京より8万円も安かったという。高速バスの定期代や車購入によるローンと維持費で出費は増えたが、それでも1か月あたり2万1000円生活費を節約できる計算だった。引っ越したことで生活費を3万4000円節約できる月があった一方、電車出勤でホームを間違えたり事故渋滞に巻き込まれたりしたことで遅刻した日もあった。木更津への移住について赤坂記者の上司・勝田さんは「社会部の記者は本社や記者クラブの近くに住むのが当たり前だった。でも社会部がカバーしている範囲は広いので、それぞれのライフプランに合わせて住む場所も決められるようにしていきたい」などと話した。