先週金曜日、サンフランシスコで1年ぶりとなる日中首脳会談が行われた。習近平国家主席は「戦略的互恵関係」の位置付けを再確認し、新たな意味を加え新たな時代の要求に合致した中日関係の構築に務めていく」と話した。岸田首相は「次世代のためにより明るい日中関係の未来を切り開ける力を合わせていきたい」と話した。両首脳は両国間の「戦略的互恵関係」を再確認した。同席者によると刺々しいものではなくかみ合った議論だったという。各国首脳が集まるAPECを機に首脳会談を重ねる岸田首相。分刻みのスケジュールをこなす中、実は日中首脳会談の直前に異例の事態が発生した。政府関係者によると「交通規制でギリギリになったため最後は走って向かった」と話している。バイデン大統領や習主席の移動に伴う道路封鎖の影響で渋滞が発生し、岸田首相は車を降りて会場へ向かったという。中国情勢に詳しい近藤次長は「習主席は他の第三国で首脳会談をやる場合、他国の首脳を必ず来させ、自身はどこにも行かない。それで良ければ会談するという主義である」と話した。また会談開始の際には自国から先に発言するなど様々なルールがあるという。また近藤次長は「CCTVで取り上げた際には習主席が強く言っている姿を映して、岸田首相が頭を下げているような姿をわざとアップで撮らせる映像を流していた」と話した。まるで自分たちが格上だと言わんばかりに強気の姿勢を崩さない中国側。しかし日本には今、中国に対して懸案事項があるという。