今話題のクラフトビール。全国各地でイベントが開かれ、街中にも次々と醸造所がオープン。全国の稼働中ビール・発泡酒の醸造所数は5年間で倍増、今は800か所を超えるという。大阪には元銭湯をリノベーションしたビール工場がある。男湯側にはタンクなどが置かれており、女湯側では出来立てのビールを飲むことができる。責任者の志方昴司さんはビール工場として使える物件を探していた時にここを見つけた。ビール工場に転用するのにすごく使いやすい物件だったと話した。ビール工場で問題になるのがタンクの置き場所。発酵中のタンクは2トン以上の重さになる。一般的には床を耐えられる状態に補強工事するが、銭湯は元々が頑丈なため、その必要がなかったという。また、醸造時に大量の水を貯めてお湯を作る。本来であれば、すごく時間がかかるが、元銭湯には太い給排水のハイプが入っているため、すぐに水が貯まる。他にもビール作りに必要なボイラー室が完備されていたり、密閉されたサウナ室は麦芽の粉砕などの粉が舞う作業場として使い勝手が良い。設備投資を大幅に抑えつつ、理想的なクラフトビール工場ができたという。銭湯以外にも無人駅や廃校の体育館を活用した醸造所も誕生。
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