2024年9月12日放送 23:00 - 23:30 NHK総合

所さん! 事件ですよ
クラフトビールが救世主!?ブームの真相を大調査

出演者
木村佳乃 所ジョージ 
(所さん!事件ですよ)
話題の“クラフトビール” 驚きの事件が!?

今話題のクラフトビール。全国各地でイベントが開かれ、街中にも次々と醸造所がオープン。全国の稼働中ビール・発泡酒の醸造所数は5年間で倍増、今は800か所を超えるという。大阪には元銭湯をリノベーションしたビール工場がある。男湯側にはタンクなどが置かれており、女湯側では出来立てのビールを飲むことができる。責任者の志方昴司さんはビール工場として使える物件を探していた時にここを見つけた。ビール工場に転用するのにすごく使いやすい物件だったと話した。ビール工場で問題になるのがタンクの置き場所。発酵中のタンクは2トン以上の重さになる。一般的には床を耐えられる状態に補強工事するが、銭湯は元々が頑丈なため、その必要がなかったという。また、醸造時に大量の水を貯めてお湯を作る。本来であれば、すごく時間がかかるが、元銭湯には太い給排水のハイプが入っているため、すぐに水が貯まる。他にもビール作りに必要なボイラー室が完備されていたり、密閉されたサウナ室は麦芽の粉砕などの粉が舞う作業場として使い勝手が良い。設備投資を大幅に抑えつつ、理想的なクラフトビール工場ができたという。銭湯以外にも無人駅や廃校の体育館を活用した醸造所も誕生。

キーワード
クラフトビール大阪府日本ビアジャーナリスト協会
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(所さん!事件ですよ)
話題の“クラフトビール”を 徹底調査!

ウエストランド・井口浩之は「井口ビール部」という芸人仲間でクラフトビールを飲む集まりをして、全国の様々なクラフトビールを取り寄せて飲んでいる。クラフトビールが盛り上がっている理由について、崔真淑は2018年に酒税法が一部改正されたことが影響していると思う。麦芽の比率やビールに使っていい副原料の幅が広がったこともあり、ビールと名乗れるものが増え、挑戦する人も増えたと話した。日本ではクラフトビールの明確な定義はない。藤原ヒロユキは四六時中ビールのことを考えている人がアートな感じで創造していくのがクラフトビールだと話した。

キーワード
クラフトビール酒税法

大阪・岸和田市にある鉄工所を取材。主力製品は工場のプラントや石油タンクなどの蓋になる“鏡板”という部材。鉄の一枚板を自社開発の超大型プレス機で曲げる。さらにローラーを駆使して、均等で滑らかな曲面に加工。鏡板の製造では国内トップシェアを誇る。その技術は原子力発電所の圧力容器などにも採用され、街のシンボルとなるモニュメントの製作も手がけている。この鉄工所では宇宙船のようなビールタンクを作っている。球体型のビールタンクにすることで、炭酸ガスの圧力が均等に加わり、まろやかな仕上がりになるという。クラフトビールを作った理由について、林孝彦社長は鏡板を使う市場が縮小しており、最盛期に比べると生産量は半分以下になっている。会社の新たな柱となる事業を模索する中で目をつけたのがビールタンクだった。国内のクラフトビール醸造所で使われているビールタンクはほとんどが海外製。負けたくないと思い、ビールタンク作りなら自社の強みを活かして戦えると考えた。また、性能を証明するため、鉄工職人を醸造家に育てている。山谷光二さんはビール作りを始めるにあたって、約6か月近隣の醸造所で修行をした。クラフトビールから新たなビジネスの循環を生み出していきたいという。日本はビールの原料に関しても麦芽やホップは輸入品。藤原ヒロユキは京都でホップほ場を営んでおり、京都らしいビールを作ろうという取り組みをしている。

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クラフトビール京都府岸和田(大阪)
ビアジャーナリストが伝授 自宅でできるおいしいビールの飲み方

藤原ヒロユキがビールの美味しい飲み方を紹介。始めは勢いよく注ぎ、あえて泡立てる。次に泡がひくまで待つ。最後は残りをゆっくり注ぐ。

クラフトビールでお悩み解決!?“二刀流”醸造家の挑戦

藤井健人さんは岐阜県で天然ハチミツを作っている。天然ハチミツには基準があり、日本だと78度以上の糖度がないと天然ハチミツとして売れないという。季節や天候に左右され、どうしても糖度が上がらず、回収しても商品にならないものが発生する。そんなハチミツをクラフトビールに利用するのが仙田大騎さん。商品として売れないハチミツを安価で仕入れ、クラフトビールの原料の1つにしている。仕込み段階で麦芽と混ぜ合わせると、ハチミツの香りのあるビールが生まれるという。仙田大騎さんの本業は消防職員。公務員のダブルワークになるため、ビール作りの方は無報酬。仙田大騎さんは子どもの時に片親で育ったため、地域の人が面倒を見てくれた。人の役に立つ仕事ということで消防士になり、今度は自分がビール作りで支援できたらと思って醸造所をオープンしたと話した。開業にはクラウドファンディングを活用、800万円の支援が集まった。今では地元の常連客やこのビールを目当てに遠方からやって来る観光客も増え出した。売り上げのうち、経費を除いた分は地元の花火大会の協賛金や子ども食堂の支援など、地域貢献のために還元しているという。ビールとフードロスについては給食用のパンの耳をクラフトビールにする醸造所がある。他にも米やラーメン、賞味期限間近の災害用備蓄品をビールにする所もあるという。藤原ヒロユキは品質が伴わないと“ブーム”で終わってしまうと話した。

キーワード
クラフトビールローゼル美濃加茂市(岐阜)
(エンディング)
次回予告

「所さん!事件ですよ」の次回予告。

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