ノーベル平和賞の受賞から一夜明けたきのう、代表団の被爆者や日本の高校生がノルウェーの若い人たちに向けて「過ちを繰り返さない」という思いを伝えた。オスロ大学の講堂できのう行われた対話集会には現地の高校生や大学生などおよそ70人が集まり、長崎の被爆者で医師の朝長万左男さんと広島の被爆者の小倉桂子さんが講話を行った。このうち朝長さんは、原爆の熱線で背中に赤い大やけどを負った谷口稜曄さんなどの写真を紹介し原爆による人体への被害がいかに大きいかを伝えた。また、原爆投下後からがんや白血病の患者が増えていったことを示すグラフを示しながら「原爆の放射線の影響は生涯にわたって続くことをしっかりと覚えていてほしい」と訴えた。ノルウェーの首都オスロにある高校では、長崎で被爆した日本被団協・代表理事・横山照子さんがおよそ200人の生徒を前に原爆の悲惨さを証言した。