鉄道の安全を支えているのがメンテナンスの技術。長いもので40年近く使用される鉄道車両。JR九州では数年おきに大規模メンテナンスを行う。クレーンで上側の車体を持ち上げて下側の台車と分離させる「車体上げ」という作業が行われた。車体だけで30tある。それぞれ別のメンテナンス工程に送られていく。台車は分離され洗浄される。特に消耗の激しい車輪は傷や凹みを整える。ミリ単位まで妥協しない調整のおかげで安全な走行が保たれている。車体の材質は鋼鉄製、ステンレス製、アルミ製。塗装の内部で腐食が起きていたら見つけだしもとの状態に戻していく。作業員は600人以上。パンタグラフ点検、座席のクッション縫製、エンジン馬力試験など部門ごとにプロフェッショナルがいる。