太平洋の島国・パラオのペリリュー島では、1944年、旧日本軍と米国軍との間で激しい戦闘が行われ、日本側だけで1万人以上が亡くなり、今も多くの遺骨が残されているとされている。その後、米国から提供された資料や国の調査で、当時、米国軍によって、1086人分の日本兵の遺骨が埋葬された集団埋葬地が島の中心部付近にあると見られている。厚生労働省は日本戦没者遺骨収集推進協会に委託し、場所の特定に向けて調査を行ってきたが、先月、確認できる範囲で2柱分に当たる遺骨が見つかったという。協会はこれまで10か所以上で調査を続けてきたが、今回、初めて遺骨が見つかったということで、集団埋葬地である可能性が高まったとしている。次回の調査は9月に予定されていて、協会は同じ場所からさらに遺骨が見つからないか調査したうえで、集団埋葬地が特定できれば、遺骨の収容作業も本格化させることにしている。
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