フィリピンのセブで開催されているASEAN首脳会議の会場からの中継で、ミャンマーの現状をASEAN各国はどう受け止めているのかについて、マニラ支局長の近藤由香利が報告。専門家からミャンマーの人権状況に対する厳しい指摘があった。一方でミャンマーの新政権は恩赦を発表するなど、国際社会の理解を得るために柔軟な姿勢をアピールしているようにも見える。NHKが入手した会議の議長声明ではミャンマーの新政権が約6,000人を釈放したと発表したことを歓迎するとしている。ASEANの国の中には新政権に融和的な姿勢を示す国もあり、タイのシーハサック外相がミャンマーの新しい大統領に選出されたミン・アウン・フラインとすでに会談。一方でミャンマーの人権状況への懸念は残ったまま。スー・チーとの直接の面会を要請するなど、さらなる対応を求める声も上がっている。議長国であるフィリピンのマルコス大統領は会議の後の会見で、多くの加盟国はミャンマー情勢の正常化に向け何ら進展が見られないと不満を示したとも説明。タイはミャンマーのASEAN会合復帰を後押しする姿勢を示しているが、ミャンマー内では空爆が続いていることからシンガポールやインドネシアなどは否定的な立場。ASEANとしても5年前にミャンマー側と合意している暴力の即時停止など5つの項目を履行することを強く求めている。各国は今後もミャンマーの出方を見極めながら、新政権を承認するかを含めて対応を検討するものとみられる。
