事業承継成立に重要となるのが継ぐ側と継がせる側を繋げる仲介役の存在。さまざまな企業や団体が参入し、マッチングイベントを各地で開催している。地方銀行などの金融機関、個人・会社同士をつなぐ専門のサービス、事業承継コーディネーターなどが有力な相談先になっている。前島さんが相談した地方銀行では、SNSやヘッドハンティングで集めた5600人の候補の中から会社にあったスキルを持つ人材をつなぐ。入山教授は周辺の企業に融資している地銀にとっても死活問題、地銀はもっと積極的に事業承継に関わるべき、銀行であれば外部にネットワークもあるのでいい承継者を見つければ融資も続けられると話した。あるサービスでは仲介した1711件のうち事業承継に至ったのは266件にとどまっている。