世界のトップ棋士が参加する囲碁の国際大会の一つ応氏杯世界選手権の決勝がきのう中国上海で行われ、日本代表として出場した一力遼九段が中国の棋士に勝って優勝した。日本の代表選手が主要な国際大会を制するのは19年ぶり。応氏杯世界選手権は4年に1度開催される囲碁の国際大会で国内では棋聖、天元、本因坊の三冠を有する一力九段が日本代表として出場し、決勝で中国の謝科九段と対戦した。決勝は五番勝負でここまで2勝負けなしの一力九段は苦しい局面が続いていた終盤、謝九段の隙を見逃さず、一気に逆転して相手を突き放し、237手までで勝って3勝負けなしで優勝した。別の部屋で対局を見守っていた一力九段の師匠、宋光復九段のコメント。日本棋院によると、日本の代表選手が主要な国際大会で優勝するのは2005年のLG杯を制した張栩九段以来19年ぶりで、応氏杯世界選手権で優勝するのは初めて。