パワーナップと呼ばれるユニークな方法で仕事の効率を高めようという取り組みが広がっているそう。東京・日本橋にある寝具メーカーのオフィス。社員の方が体を休める仮眠室にお邪魔している。この企業では寝具メーカーというだけあってずらっとベッドが並んでいるが、働き方改革の一環で業務中に社員の方にちょっとだけ体を休めてもらおうとこの部屋を使い始めたそう。行っているのが仮眠、短い時間の睡眠。時間としては15分程度だということ。これがパワーナップ。造語なのだが、昼寝(ナップ)で体力回復(パワーアップ)、合わせてパワーナップということ。仮眠ベッドも特徴的。30度の傾斜がついていて完全に横になって深く眠りに入りすぎないようにするため傾斜。深い眠りに入りすぎてしまうとその後のパフォーマンスが下がってしまうということと、あと夜の睡眠に影響が出てしまうということで逆効果。大事なのは15分程度の短い睡眠。さまざまな姿勢で休めるように工夫もされている。机にふして寝るための専用のクッション。こうした部屋を活用している西川株式会社広報担当社員・洲鎌瞬さんに話を聞く。約9割の社員が眠気やストレスが減ったと感じているという。こうしたパワーナップの効果については精神科医の西多昌規教授によると、10分から20分程度の軽い仮眠とると疲労回復や午後の眠気解消につながるという。姿勢については横になって寝るその姿勢と座る姿勢の中間ぐらいが望ましいということを話していた。こうした仮眠スペース取れないような環境であっても10分程度目をつぶってまどろむ、軽く眠る程度でも十分効果は得られるということも話していた。こうしたパワーナップの取り組みは、今広がりを見せており、別の都内のIT企業のオフィスなのだが、ゆりかごのようないすが置かれており、ここにもたれかかって休むそう。この企業では、1日30分までは仮眠時間を業務に含めていいというふうな制度があるそう。立ったまま寝られる仮眠スペースは北海道の旭川市の木材卸売会社が開発したもので実際に複数の企業や団体で導入されているそう。