柳宗悦は志が同じである民藝を広めるための活動を進めた。そして発掘した美をもとに芸術家たちを発掘していった。柳にその才能を見出された作家の作品は1931年に柳が創刊した月刊誌の工藝は、型染めによる味わいのある装丁。手掛けたのは後に人間国宝となる染織家の芹沢けい介。芹沢けい介は染の技による豊かな色彩と文様で生活を彩り人間国宝になった工芸作家。芹沢と柳の出会いは1927年。創業デザインの仕事をしていた柳の元を芹沢が訪ねた。柳の著作に感銘をうけていた芹沢。その才能を見抜いた柳だが、芹沢は、伝統の染色技法の型染めの技をみがいていった。しかし柳はそこに懸念を抱いていたがそれは形に収まりやすくなること。1939年に柳は芹沢を連れて沖縄に向かった。琉球王朝の頃かから伝わる紅型の染めの仕方を芹沢に見せるためだったが、もともと紅型に魅せられていた芹沢だが、その後に作った作品は、市場の賑を染め抜いた作品で、それまでと比べると色彩が鮮やかに。線も奔放になっていった。その地位を築いた後も芹沢は柳を終生慕い続けた。
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URL: http://www.mingeikan.or.jp/
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