きょうのテーマは“甘く見てはいけない「春一番」”。去年、東京都心では2月15日に春一番がふき最大瞬間風速18.8メートルを観測した。春一番とは、日本海で発達した低気圧にむかい風が吹き込むことをいうが、気象庁では立春から春分の間に初めて吹く暖かく強い南風と定義されている。春一番が発表される条件としては、地方により異なっており、関東では東京で風速が秒速8メートル以上、最高気温が上昇しており、気圧配置が日本海に低気圧がある状態などとされている。春一番が発表されるのは8地方とされており、北海道・甲信・沖縄などでは発表されない。また春分までに条件を満たさなかったばあい春一番がないという年になる。東京では今夜春一番がふく可能性がある。春一番の名前がつけられる経緯としては、1859年3月17日の長崎・壱岐市で強風によって漁師53人が亡くなった船舶の海難事故によるもので、季節の到来ではなく防災上の注意を促す情報のひとつとして発表されている。東京消防庁は、強風による事故の一例として、歩道を歩いていて強風にあおられ転倒、テラス席で食事中にパラソルが直撃するなどがあるとし注意を促している。さらに東京では今年乾燥していることもあり風による火事・雪崩・寒暖差にも注意が必要。