「財界総理」とも言われる経団連のトップに、日本生命の筒井義信会長が起用される方針が決まった。関係者によると、経団連は十倉雅和会長の後任として、筒井氏を起用する方針を固めたという。筒井氏は去年、経団連副会長就任の際、「長期的な視点を持って、日本全体を見渡していきたい」と話していた。経団連の会長には製造業からの選出が通例だが、今回、生命保険会社からの就任となる。関係者によると、起用の理由は「筒井氏は社会的視座を持って、全体を見ることができる人。社会保障、税財政、エネルギーにも詳しい。これからの経団連を担っていくのに、ふさわしい」などと評価されたという。来年5月の定時総会で正式に決定し、十倉会長からバトンを引き継ぐ形となる。