コシヒカリの小売価格は、去年1月5kgで2440円だったが、ことし1月には4185円に値上がった。コメの価格高騰の要因のひとつは、海外からの観光客増加などにより、外食産業が活気づくことなどで、コメの需要が高まっていること。もうひとつの要因は、2023年の不作。2024年後半には、前年のコメが尽きてしまい、令和の米騒動に発展し、2024年産のコメを前倒しで消費し始めたことで、ことし後半に再びコメ不足になる可能性があり、コメの価値が高まっている。価格高騰が落ち着くのは、2025年産が穫れるまでは難しいという。政府は、21万トンの備蓄米の放出を決定した。3月下旬から4月にかけて販売される。専門家によると、政府の狙いは価格の引き下げというより、コメ不足を防ぐことにあり、価格に影響はほぼないという。専門家は、コメの価格は30年間上がってこなかったが、生産者の生産コストは上がっている、30年間の宿題がここで出てきたなどと指摘した。