消費税の税率や税額を請求書に記載する「インボイス制度」が始まった。初日のきのうはタクシーや弁当店など生活に身近な分野でインボイスに対応する動きが見られた。東京都個人タクシー協同組合は約5,500人の組合員にインボイス登録を促してきた。消費税の負担増加を避ける法人客がインボイスを発行できないタクシーの利用を避ける恐れがあるため。組合員多くは年間売上高が1,000万円以下で消費税の納税義務が免除されてきたが、免税事業者はインボイスを発行できない。発行条件を満たせるよう、組合員の殆どが課税事業者に転じた。(日経電子版)