加藤出さんの解説。今日から日銀の金融政策決定会合が開かれる。今週は利上げは見送りで政策金利は0.25%のままで維持すると思う。11月30日の日経新聞に植田総裁のインタビュー、これを見てマーケットでは解釈が割れた。インタビューのメインのメッセージは「12月は利上げしない」よということだったのだろうと読んだ直後に思った。今の日本の実質金利は非常に低く海外と比べてもあまりに低い。これが過度な円安など経済を歪めているので経済が日銀の想定通り動いているというなら本来は今週利上げを決めるべき。しかし8月5日の株の暴落を経て日銀は慎重になっている。次の日銀の利上げ確率は、3月まで伸びてしまうのではないかという見方がじわりと広がりつつある状況。全体として判断すると1月に利上げを決める可能性が一番高いのだろうと思っているが、ただ確率がとても高いかというとそうでもなく特にトランプ政権の不確実性があるので1月6割、3月4割ぐらいのイメージ。実質個人消費支出をみると米国は20年のコロナの時を除けば順調に伸びているが日本は停滞。緩和による円安の悪影響がかなり効いていると思う。