冷凍商品が過去最多の消費額になっている。公共ロジスティックスの冷凍倉庫ではアイスなどの需要が高まる夏やおせちやクリスマスケーキなどの需要がある冬には許容量を超える荷物が集まるという。全国の冷凍倉庫に集められている食品は2014年に比べて600万トン増加し、今年は2009万トンになる見通し。消費額は過去最高の1.3兆円に伸びるとみられている(日本冷凍食品協会)。上平毅社長は「特にコロナ以降、一般家庭で食べる冷凍食品がブームになっている」と話す。9月から値上げした1422品目のうち4分の1以上が冷凍食品。倉庫不足で商品が作らないケースや保管料の値上げがあるとさらに冷凍食品の価格に反映される可能性もある。日本経済研究所・河野瀬功主任は「逼迫度が増すとメーカーが価格を上げざるを得ない」と指摘する。注目されている新しい冷凍倉庫の活用法として霞ヶ関キャピタルでは去年から少量の荷物を短期間から預かるサービスを開始、全自動ロボットも導入し効率化を徹底している。
