第207通常国会はきょう召集され、午後天皇陛下をお迎えして開会式が行われた後衆参両院の石破首相による施政方針演説など政府4演説が行われる。初となる施政方針演説で石破首相は少数与党での政権の運営について、自民党と公明党は国民に責任を持つ責任与党としたうえで、党派を超えた合意形成を図るため与野党で熟議し、国民の納得と共感を得られるよう努める考えを示すことにしている。政府与党は野党の理解を得ながら地方創生や防災の強化策を盛り込んだ新年度予算案の年度内成立に全力を挙げる方針で、与党は今週立憲民主党、日本維新の会、国民民主党と政策責任者の会談を個別に行い、予算案への考え方を聞き取った。これに対し野党側は、予算案の内容は不十分だとして各党が精査を行い経済政策や教育支援に充てるため修正を求めることにしている。また東京都議会の自民党会派が開いた政治資金パーティをめぐって会計担当者が略式起訴されたことなどを受けて、政治とカネの問題についても追及する構え。このほか通常国会では与野党が3月末までに結論を出すことを申し合わせている企業団体献金の扱いや選択的夫婦別姓制度の在り方についても議論が行われる見通し。通常国会の会期は6月22日までで、夏には参議院選挙や東京都議会選挙を控えていることから序盤から与野党の激しい論戦が展開されるものとみられる。
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